健康は腸内環境から~潰瘍性大腸炎がおしえてくれたこと

スポンサードリンク

腸内細菌はどのように棲み付くのか:腸内環境と腸内フローラ

次世代シーケンサーの普及により腸内細菌叢の解析が進んでいます。
腸管細菌は生まれたときから腸内に棲んでいるわけではありません。
胎児が子宮内で成長しているとき、胎児の腸内には細菌は存在せず、無菌状態にあります。
では、いったいヒトは腸内細菌はどのようにして棲みついたのでしょうか。

赤ちゃんに腸内細菌が棲み付く契機

子宮の中では胎児は無菌状態にあります。
その胎児が、分娩時に産道を通過する際に、膣に住んでいるさまざまな菌に触れることになり、初めて菌を獲得します。産道で感染する菌には、大腸菌、クロスとリジュウムといった有害菌やラクトバチルス菌やビフィズス菌などの有益菌などで、赤ちゃんはまずここで菌に感染し、腸内細菌が棲みつく契機となります。

新生児の腸内細菌の推移

胎内では基本的に無菌の状態で過ごし、出生後初めて排泄される胎便には細菌は含まれない無菌状態ですが、出生後3~4時間後に排泄される胎便にはすでに大腸菌(E.coli)腸球菌(Enterococcus)、クロストリジウム(Clostridium)、酵母などが出現し、哺乳後、細菌数は急激に増加し、生後1日目にはほとんどの新生児の糞便内に大腸菌(E.coli)腸球菌(Enterococcus)、乳酸桿菌(Lactobacillus)、クロストリジウム(Clostridium)、ブドウ球菌(Staphylococcus)などが認められるようになり、総菌数は総菌数は100億/g以上に達します。
生後3~4日目頃、ビフィズス菌(Bifidobacterium)が出現しはじめ、これに対してすでに出現していた大腸菌(E.coli)腸球菌(Enterococcus)、クロストリジウム(Clostridium)などの菌群は徐々に減少しはじめ、生後4~7日めにはビフィズス菌(Bifidobacterium)が最優勢となり、10億~100億/gに達し、ストレプトコッカス(Streptococcus)、大腸菌(E.coli)、バクテロイデス(Bacteroides)、ウエルシュ菌(C.perfringens)はビフィズス菌(Bifidobacterium)の100分の1程度の菌数に抑えられて生後7日目ごろには新生児の腸内菌叢のバランスはほぼ安定します。

帝王切開でうまれた赤ちゃんの腸内細菌叢

帝王切開によって生まれた赤ちゃんは、産道を通っていないためさまざまな菌に触れる機会がないため、腸内細菌が棲み付くことが遅れてしまいます。。
ある調査によると帝王切開で生まれてきた赤ちゃんの消化管内に定着していたのは、彼らをとりあげた病院の医師や看護師といった医療関係者の指や手のひらに着いていた皮膚常在細菌だったという報告があります。

スポンサードリンク
スポンサードリンク