健康は腸内環境から~潰瘍性大腸炎がおしえてくれたこと

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潰瘍性大腸炎(UC)の診断基準(2010年2月改訂)

潰瘍性大腸炎は、”主として粘膜を侵し、しばしばびらんや潰瘍を形成する大腸の原因不明のびまん性非特異性炎症である”と定義され、潰瘍性大腸炎(UC)の診断基準は厚生労働省の難治性炎症性腸管障害に関する調査研究の”潰瘍性大腸炎・クローン病診断基準・治療指針”による診断基準(2010年2月改訂)が用いられています。

潰瘍性大腸炎診断基準・治療指針”による診断基準(2010年2月改訂)

潰瘍性大腸炎は、臨床症状のほか、内視鏡検査のうちの1項目、および生検組織学的検査を満たし、下記の疾患が除外できれば確定診断となります。

臨床症状

持続性または反復性の粘血・血便あるいはその既往がある。

内視鏡検査

ⅰ)粘膜はびまん性に侵され、血管透見像は消失し、粗糙または細顆粒状を呈する。さらに、もろくて易出血性(接触出血)を伴い、粘血膿性の分泌物が付着している。
ⅱ)多発性のびらん、潰瘍あるいは偽ポリポーシスを認める。

注腸X線検査

ⅰ)粗糙または細顆粒状の粘膜表面のびまん性変化を認める。
ⅱ)多発性のびらん、潰瘍を認める。
ⅲ)偽ポリポーシスを認める。その他、ハウストラの消失(鉛管像)や腸管の狭小・短縮 が認められる。

生検組織学的検査

活動期では粘膜全層にびまん性炎症性細胞浸潤、陰窩膿瘍、高度な杯細胞減少が認められる。いずれも非特異的所見であるので、総合的に判断する。
寛解期では腺の配列異常(蛇行・分岐)、萎縮が残存する。
*上記変化は通常直腸から連続的に口側にみられる。

除外診断

内視鏡検査や生検組織検査が不十分、あるいは施行できなくても、切除手術または剖検により、肉眼的および組織学的に本症に特徴的な所見を認める場合は、下記の疾患が除外できれば確診とする。
除外すべき疾患は、細菌性赤痢、アメーバ性大腸炎、サルモネラ腸炎、キャンピロバクタ腸炎、大腸結核、クラジミア腸炎などの感染性腸炎が主体で、その他にクローン病、放射線照射性大腸炎、薬剤性大腸炎、リンパ濾胞増殖症、虚血性大腸炎、腸型ベーチェットなどがある。

注意事項

注1)まれに血便に気付いていない場合や、血便に気付いてすぐに来院する(病悩期間が短い)場合もあるので注意を要する。
注2)所見が軽度で診断が確実でないものは「疑診」として取り扱い、後日再燃時などに明確な所見が得られた時に本症と「確診」する。
注3)Indeterminate colitis
クローン病と潰瘍性大腸炎の両疾患の臨床的、病理学的特徴を合わせ持つ、鑑別困難例。経過観察により、いずれかの疾患のより特徴的な所見が出現する場合がある。

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