健康は腸内環境から~潰瘍性大腸炎がおしえてくれたこと

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潰瘍性大腸炎の治療薬・ステロイド薬:潰瘍性大腸炎の治療

潰瘍性大腸炎(UC)の治療薬には、ステロイド薬があり、その他にサリチル酸塩剤、血球成分除去剤、免疫調整薬、抗TNF抗体製剤などが用いられます。

ステロイド薬(副腎皮質ステロイド)とは

ステロイド薬(副腎皮質ステロイド)は強力な炎症抑制作用をもち、5-ASA(ペンタサ錠・アサコール錠)とならび潰瘍性大腸炎(UC)の治療としては広く使用されている治療薬です。
ステロイド薬(副腎皮質ステロイド)の種類としては、プレドニゾロンやベタメタゾンなどあり、経口剤、注射剤、坐薬や注腸剤として用いられます。
ステロイド薬(副腎皮質ステロイド)の有効性は非常に高く、5-ASA(ペンタサ錠・アサコール錠)のみでコントロールできない中等症または重症の症例に使用され、さらに関節炎や皮膚症状などの合併症に対しても有効です。

プレドニゾロン ベタメタゾン
プレドニゾロン ベタメタゾン

ステロイド薬(副腎皮質ステロイド)の作用機序

ステロイド薬(副腎皮質ステロイド)は、抗炎症作用、抗アレルギー作用、免疫抑制作用のほか、広範囲にわたる代謝作用を示し、潰瘍性大腸炎だけでなくさまざまな病気に対して用いられています。
ステロイド薬(副腎皮質ステロイド)は、ステロイド受容体と結合し、さらに標的遺伝子と結合後、新たに合成される蛋白(酵素など)によって作用が発現すると考えられています。
ステロイド薬(副腎皮質ステロイド)は、副腎から分泌されているステロイドホルモンを人工的に合成した薬で、ステロイド薬の効果がもっとも期待できるものが抗炎症作用です。
体の中で炎症が起こるとサイトカインやプロスタグランディンがつくられます。 ステロイド薬は、サイトカインの合成を阻害する作用があり、炎症を抑えます。
サイトカイン合成抑制作用の他に、細胞増殖および分化抑制作用、化学伝達物質の遊離抑制、細胞浸潤抑制、細胞内代謝の抑制など広い領域をターゲットに抑制的にあるいは制御的に働き、炎症を鎮めると考えられています。

ステロイド薬(副腎皮質ステロイド)の使用

潰瘍性大腸炎(UC)においてステロイド薬(副腎皮質ステロイド)は、基本的に中等症または重症の症例で5-ASA(ペンタサ錠・アサコール錠)の内服及び局所治療を行ない2週間以内に明らかな効果がない場合に使用されます。
一般的には経口剤が投与されますが、症状が悪く全身状態がよくない症例に対しては入院し点滴にて行う(ステロイド強力静注療法)場合もあります。また関節炎や結 節性紅班、口腔内病変など腸管外合併症が認められる場合は5-ASA(ペンタサ錠・アサコール錠)のみではコントロールできない場合が多いためステロイド薬が使用されます。
ステロイド薬(副腎皮質ステロイド)は効果が高い反面、副作用が生じやすい薬です。炎症を抑えるために大量に投与され、症状が治まるにつれて時間をかけて減量がおこなわれます。急に投与をやめてしまうと悪化するため慎重な対応がなされます。
投与方法は、プレドニゾロン30~40mg/日(6~8錠)の経口投与が行われますが、重症例に対しては当初よりプレドニゾロン40~80mg/日(成人においては 1~1.5mg/kgを目安)の点滴静注がおこなわれます。
以上の治療を行っても1~2週間以で内明らかな改善が得られない症例の場合は、 血球成分除去療法や手術が検討されます。ステロイド薬は長期に大量使用すると副作用が出現するため1~2週間ごとに投与量を減量し、中止されます。

ステロイド薬(副腎皮質ステロイド)の治療効果

潰瘍性大腸炎(UC)においてステロイド薬(副腎皮質ステロイド)による治療効果に関してはさまざまな報告がありますが、寛解導入率は40~80%程度であるが、再燃率が30~60%とされています。
長期のステロイド投与の場合、リスクは効果を上回るとされています。またプレドニゾロンの減量に従って 増悪または再燃が起こりなかなか中止ができないステロイド依存が起こることもあり、外国の調査においていは薬30%の人がステロイド依存になるという報告があります。
このようにステロイド薬は効果とリスクがあるため慎重に投与されます。服用を自己判断で中止したりせずに医師の指示に従うようにしましょう。

ステロイド薬(副腎皮質ステロイド)の副作用

ステロイド薬(副腎皮質ステロイド)の主な副作用は、顔がむくんだ状態になるムーンファイス、ニキビ、体重の増加、不眠、感染症などがあります。この他にも他に長期間の使用により骨粗鬆症や糖尿病、胃潰瘍などを起こしやすくなるなどの重篤は副作用がみられることもあります。

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