健康は腸内環境から~潰瘍性大腸炎がおしえてくれたこと

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潰瘍性大腸炎の治療薬・インフリキシマブ:潰瘍性大腸炎の治療

インフリキシマブ(抗ヒトTNF-αキメラモノクロナール抗体)は、腸粘膜の炎症障害に関わっているTNF-αの作用を阻害する作用があります。
インフリキシマブ(商品名:レミケード)は、免疫·炎症性疾患の治療を目的として開発された抗ヒトTNFαモノクローナル抗体製剤で、クローン病や関節リウマチに優れた効果が確認され、治療抵抗性の活動性クローン病や外瘻を有するクローン病に対してインフリキシマブを用いた治療法の有効性が評価されています。

インフリキシマブとは

インフリキシマブは、2010年6月に潰瘍性大腸炎の治療薬として保険が適用されました。
インフリキシマブは、炎症や潰瘍を引き起こすサイトカインを人工たんぱく質が攻撃し、その働きを抑制する分子標的治療といわれる生物製剤です。
炎症や潰瘍を引き起こすサイトカインのひとつが、TNFα(腫瘍壊死因子)で、免疫機能をになうマクロファージから産生される炎症性サイトカインで、何らかの原因でTNFαが過剰に放出されると、他の炎症性サイトカインの産生が促進されて腸管に潰瘍ができます。
インフリキシマブの作用機序は、①抗体としてTNFα(腫瘍壊死因子)と結合する中和作用。②膜結合型TNFαに結合することにより、TNF-α(腫瘍壊死因子)を産生している細胞を破壊する細胞傷害作用。③
TNFαが結合しているTNFα受容体からTNFαを引きはなす解離作用。などがあります。

インフリキシマブの適応

インフリキシマブ(商品名:レミケード)の潰瘍性大腸炎に対する適応は、過去の治療において、他の薬物療法(5- アミノサリチル酸製剤、ステロイド、アザチオプリン等)等の適切な治療を行っても、疾患に起因する明らかな臨床症状が残る場合に本剤の投与を行うこと。寛 解維持効果は確認されていないため、寛解導入後には本剤の継続投与の必要性を検討し、他の治療法への切替えを考慮すること。

インフリキシマブの使用方法

潰瘍性大腸炎に対しては、インフリキシマブ(商品名:レミケード)を初回投与後、2週、6週と投与した後、8週時点で臨床症状や内視鏡所見等により治療効果を評価すること。効果が認められない場合には、さらに継続投与を行っても効果が得られない可能性があり、他の治療法を考慮すること。ただし、事前に感染症のチェック等 を十分行い、投与時反応に対する処置が可能な状態で5mg/kgを2時間以上かけて点滴静注する。なお、投与時反応が無ければ3回目以後は、点滴速度を最 大で1時問あたり5mg/kgまで短縮することができるが、副作用の発現に注意するとされています。

インフリキシマブの治療効果

潰瘍性大腸炎(UC)におけるインフリキシマブ(レミケード)の有効性に関してはさまざまな報告があります。
インフリキシマブ(レミケード)使用により、下痢の回数の減少、腹痛が軽減する等の効果が速やかに認められ、かつその効果が8~12週間程度持続する、腸の潰瘍などの病変を修復し、入院率や手術率を下げるなどの報告があります。国内の臨床試験によると投与開始後10週間で66.7%、その後維持に対して使用した場合、30週後で約40%の方に効果が認められた報告があります。
ただし、これらの効果はすべての患者さんに認められるわけではなく、2~3割程度の患者さんでは、効果が認められないという報告されています。

インフリキシマブの副作用

インフリキシマブの副作用として、免疫抑制作用による結核菌感染の顕性化、敗血症や肺 炎などの感染症、肝障害、発疹、白血球減少などが報告されています。
特定使用成績調査において、557例中103例(18.5%)に副作用が報告された。主なものは注入に伴う反応(6.3%)、発疹(1.1%)であったと報告されています。

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