健康は腸内環境から~潰瘍性大腸炎がおしえてくれたこと

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潰瘍性大腸炎の局所療法とは:潰瘍性大腸炎の治療

大腸は、小腸に続く消化管でコの字型にお腹の外側を取り巻き盲腸、結腸、直腸の3つに区分されます。
盲腸は小腸につながる部分で、結腸は大腸の大部分を占め上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸に区分され、最後は直腸となって肛門に至ります。
潰瘍性大腸炎(UC)は、病変範囲により直腸炎型(直腸~S状結腸に炎症が限局した状態)、遠位大腸炎型(病変が直腸・S状結腸に限局しているもの)、左側大腸炎型(l病変が脾彎曲部より肛門側に限局しているもの)、全大腸炎型(病変が脾彎曲部を超えて口側に広がっているもの)、右側または区域性大腸炎型(病変の分布が右側結腸あるいはところどころに炎症が起こるもの)の5つの型に分けられ、それぞれの割合は直腸炎型が20%、遠位大腸炎型・左側大腸炎型が40%、全大腸炎型が30%です。
このように潰瘍性大腸炎は、直腸からS状結腸の大腸下部に炎症があり、またはその炎症が口側に広がってくという特徴があります。
したがってこの部分の炎症を抑えるためには肛門から薬を直接投与する注腸剤や坐剤といった局所療法が行われます。

潰瘍性大腸炎の局所療法

潰瘍性大腸炎に対し肛門から薬を直接投与する注腸剤や坐剤といった局所療法が行われます。
局所療法の利点としては、
・大腸下部の炎症部位へ直接薬を届けることができる。
・経口剤と比べて吸収量が少なく、薬剤の副作用をできるだけ避けることができる。
・経口剤と局所製剤を併用することで高い治療効果が期待でる。
局所療法に用いられる薬剤は薬が届く範囲が限られており、炎症の範囲が広い場合には局所療法だけでなく経口剤と一緒に投与することで効果を補う経口剤と局所製剤の併用療法が行われます。

潰瘍性大腸炎の局所療法の種類

潰瘍性大腸炎に対する局所療法には、注腸剤を用いる治療法と坐剤を用いる治療法とがあります。
注腸剤は液体の薬で、薬液の量によって届く範囲は異なりますが、直腸‐S状結腸や下行結腸の病変に使用され、メサラジンと副腎皮質ステロイドの注腸剤があります。
坐剤(坐薬)は固形の薬で直腸の病変に用いられ、メサラジン、SASP、副腎皮質ステロイドの坐剤があります。

潰瘍性大腸炎の局所製剤の種類

潰瘍性大腸炎の局所製剤には、5-ASA局所製剤と副腎皮質ステロイド局所製剤があります。

5-ASA局所製剤

これまでは5-ASA坐剤(商品名:サラゾピリン坐剤)とメサラジン注腸剤(商品名:ペンタサ注腸)が使用されて来ましたが2013年よりメサラジン坐剤(商品名:ペンタサ坐剤)も使用可能となりメサラジン局所製剤による治療ができるようになりました。
5-ASA局所製剤の特徴は、症状を抑える寛解導入と再燃を予防する寛解維持のいずれにも有効だということです。

副腎皮質ステロイド局所製剤

副腎皮質ステロイド局所製剤は、血便などの症状がある活動期の治療に使用されます。経口副腎皮質ステロイド剤と同じくステロイド特有の副作用が生じる可能性があること、さらに寛解維持効果が認められていないことから基本的には長期に使用されません。
副腎皮質ステロイドとしては、ベタメタゾン坐剤(商品名:リンデロン坐剤)とベタメタゾンリン酸エステルナトリウム注腸剤(商品名:ステロネマ注腸)とプレドニゾロンリン酸エステルナトリウム注腸剤(商品名:プレドネマ注腸)が使用されています。


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