健康は腸内環境から~潰瘍性大腸炎がおしえてくれたこと

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5-ASA坐剤(サラゾピリン坐剤・ペンタサ坐剤):潰瘍性大腸炎の治療

潰瘍性大腸炎に対する局所療法の一つに坐剤を用いる方法があります。
坐剤による局所療法の適応は、
①血便や粘血便がある場合。
②直腸に炎症がある場合。
③左側・全大腸炎型でも注腸療法が困難な場合。
④再燃時の常備薬として。
などがあげられます。

5-ASA坐剤

潰瘍性大腸炎に対する局所療法に用いられる5-ASA坐剤には、サラゾピリン坐剤とペンタサ坐剤があります。

サラゾピリン坐剤

サラゾピリン坐剤は、サラゾスルファピリジン500㎎/個を含有した黄褐色〜茶褐色の紡すい形の坐剤です。
主に直腸炎型、結腸切除後残存直腸炎に対して効果があるとされています。
成人には1回1〜2個を1日に2回、排便後と就寝前に肛門内に挿入します。
サラゾピリン坐剤の副作用は、内服薬と同様に発疹、かゆみ、光線過敏症、食欲不振、吐き気・嘔吐、下痢、舌炎、口内炎が現れたり、まれに頭痛、めまい、手足のしびれや痛み、発熱といった症状がおこることがあります。

ペンタサ坐剤

ペンタサ坐剤は、メサラジン1g/個を含有した白色から淡黄褐色で表面が斑点状の楕円形の坐剤です。
主に直腸部の炎症性病変に対して使用されます。腸内で到達する範囲は直腸部に限局されるため、S状結腸より口側の炎症には効果が期待できないとされています。
成人には1日に1個、排便後と就寝前に肛門内に挿入します。
ペンタサ坐剤の副作用は、内服薬と同様に下痢、下血・血便、腹痛、発疹、発熱、肛門痛みなどがあります。

坐剤について

坐剤は、肛門から直腸内に挿入し、直腸粘膜から薬物を吸収することで効果が期待できる薬剤のことをいいます。坐剤はきちんと直腸内に入らない肛門部に違和感を感じたり、肛門から排出してしまうと薬効が期待できません。
坐剤は、内服薬よりも効果が早い、胃などの消化器系の副作用が少ない、吐き気などがあるときにでも使用できるなどのメリットがある反面、直腸を刺激し排便とともに坐剤が出てしまうことがある、下痢があるときには使用できない、温度が高いと溶けてしまう、一日に何度も使用する薬には適さないなどのデメリットがります。

坐剤挿入のポイント

座剤を確実に直腸に挿入するためにはいくつかのポイントがあります。
①坐剤を挿入すると便意をももようすことがありますので事前に排便をすませましょう。
②冷蔵庫に坐剤を入れている場合は、使用する前に室内に出しておきましょう。
③使用前に座剤の先端にワセリンなどの潤滑油や水などをつけると挿入しやすくなります。(特にペンタサ坐剤は先端を水で濡らすと挿入しやすくなります。)
④横(左側臥位)になって挿入する場合は、横になり片方の膝を曲げた体位で肛門にできるだけ深く挿入しましょう。中腰で挿入する場合は、両膝を軽く曲げ肛門にできるだけ深く挿入し、その後、立ち上がると坐剤を無理なく挿入することができます。
⑤坐剤を挿入する際は、口を軽く開き口呼吸をして腹圧が加わらないようにしましょう。
⑥坐剤の尖った方を3~4㎝ほど挿入し、しばらくそのままの状態で待ちましょう。
⑦坐剤を無理に挿入すようとすると直腸粘膜を傷つけるおそれがありますので無理に挿入しないよう慎重に。
⑧坐薬が排出されないよう挿入後ティッシュペーパーなどでで2~ 3分間肛門を押さえましょう。

坐剤使用の注意点

座剤を使用にあたての注意点がいくつかあります。
①坐剤は湿気の多いところや直射日光の当たるところ、高温なところは避け、冷蔵庫などの冷所で保管しましょう。
②挿入後20~30分間は激しい運動はさけましょう。
③挿入直後で坐薬が溶けずに出てしまったときにはすぐにもう一度焦らずに挿入しましょう。
④挿入後しばらくたって排便した場合、坐剤が確認できない場合はすでに成分が一部吸収されていることが考えられます。心配な場合は病院へ連絡して相談しましょう。
⑤痛みがあってうまく挿入することができない場合は主治医に相談しましょう。キシロカインゼリーを処方してくれることもあります。

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