健康は腸内環境から~潰瘍性大腸炎がおしえてくれたこと

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副腎皮質ステロイド坐剤(リンデロン坐剤):潰瘍性大腸炎の治療

潰瘍性大腸炎に対する局所療法の一つに坐剤を用いる方法があり、使用される坐剤には5-ASA坐剤と副腎皮質ステロイド坐剤があります。
坐剤とは、一般的には坐薬とい、肛門(肛門坐剤)または膣(膣坐剤)に適用する固形の外用剤で、坐剤とは通常肛門坐剤を指し、体温や分泌液により徐々に有効成分が溶け直腸粘膜から薬物を吸収することで効果が期待できます。
坐剤は、痔の薬のような局所に作用するものと解熱剤のような全身に作用するものがあります。
坐剤として投与する効果としては、内服薬よりも即効性がある、経口投与が難しい場合も投与できる、胃障害などの副作用がない、肝臓での代謝を受ない、おう吐などがあてもいつでお使用できるなどの利点があります。

潰瘍性大腸炎に用いられる副腎皮質ステロイド坐剤

潰瘍性大腸炎の治療に用いられる副腎皮質ステロイド坐剤には、リンデロン坐剤(ベタメタゾンとして0.5㎎/個と1㎎/個が含有した坐剤)があります。
リンデロン坐剤は、不透明なにぶい微黄白色で涙滴形の軟カプセル剤で、表面は潤滑剤によるろうようの曇りがあり、内容物は白色~微黄色の乳濁した油状の液でわずかに特異なにおいがあります。

副腎皮質ステロイド坐剤の適応

潰瘍性大腸炎に対して副腎皮質ステロイド坐剤の適応は、重症の潰瘍性大腸炎や軽症、中等症の潰瘍性大腸炎でも5-アミノサリチル酸製剤で効果が現れにくい場合に使用されます。

副腎皮質ステロイド坐剤の使用法

リンデロン坐剤は、潰瘍性大腸炎(直腸炎型)に対して通常は1日初期投与量 0.5~2.0mg を 1~2 回に分けて直腸内に挿入し、症状により適宜増減されます。

リンデロン坐剤の副作用

主な副作用として、局所刺激作用(排便感増強、熱感など)、満月様顔貌、ざ瘡(にきび)、発疹などが報告されています。
重大な副作用としては、感染症の誘発・悪化、続発性副腎皮質機能不全、糖尿病、消化管潰瘍、消化管穿孔、膵炎、精神変調、うつ状態、けいれん、骨粗鬆症、大腿骨・上腕骨の骨頭無菌性壊死、ミオパチー、眼内圧亢進、緑内障、後のう白内障、血栓症、アナフィラキシー様症状(呼吸困難,全身潮紅,血管浮腫、じん麻疹など)、気管支ぜんそくのぜんそく発作の悪化など。

坐剤挿入のポイント

座剤を確実に直腸に挿入するためにはいくつかのポイントがあります。
①坐剤を挿入すると便意をももようすことがありますので事前に排便をすませましょう。
②冷蔵庫に坐剤を入れている場合は、使用する前に室内に出しておきましょう。
③使用前に座剤の先端にワセリンなどの潤滑油や水などをつけると挿入しやすくなります。(特にペンタサ坐剤は先端を水で濡らすと挿入しやすくなります。)
④横(左側臥位)になって挿入する場合は、横になり片方の膝を曲げた体位で肛門にできるだけ深く挿入しましょう。中腰で挿入する場合は、両膝を軽く曲げ肛門にできるだけ深く挿入し、その後、立ち上がると坐剤を無理なく挿入することができます。
⑤坐剤を挿入する際は、口を軽く開き口呼吸をして腹圧が加わらないようにしましょう。
⑥坐剤の尖った方を3~4㎝ほど挿入し、しばらくそのままの状態で待ちましょう。
⑦坐剤を無理に挿入すようとすると直腸粘膜を傷つけるおそれがありますので無理に挿入しないよう慎重に。
⑧坐薬が排出されないよう挿入後ティッシュペーパーなどでで2~ 3分間肛門を押さえましょう。

坐剤使用の注意点

座剤を使用にあたての注意点がいくつかあります。
①坐剤は湿気の多いところや直射日光の当たるところ、高温なところは避け、冷蔵庫などの冷所で保管しましょう。
②挿入後20~30分間は激しい運動はさけましょう。
③挿入直後で坐薬が溶けずに出てしまったときにはすぐにもう一度焦らずに挿入しましょう。
④挿入後しばらくたって排便した場合、坐剤が確認できない場合はすでに成分が一部吸収されていることが考えられます。心配な場合は病院へ連絡して相談しましょう。
⑤痛みがあってうまく挿入することができない場合は主治医に相談しましょう。キシロカインゼリーを処方してくれることもあります。


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